2017年2月2日

66.シンクロニシティーは偶然ではない



それは、前々からの夢だった海辺の村に住み始めたばかりの時でした。

始まりは、2011年11月11日、めったにないゾロ目の日。

験担ぎ(げんかつぎ)に、この日を選んで転居届を出すことにしました。

どうせならと、11時11分を待って書類を提出することにしました。

役所の大きな時計を指さして「今、2011年11月11日11時11分、ほらほら」って窓口の人にルンルンしながら話しかけていました。

すると、少し微笑んではくれましたが 「だから何」 みたいな反応。

たぶん彼女は疲れていたんですね。^-^

届けを済ませたあともそれが尾を引いて、「そうだよな、ゾロ目だからどうしたの」 「還暦前のおっさんが、子供みたいに」

「いや、子供の心を忘れたくないなぁ」 とかブツブツ言いながら車を走らせていました。

なにげなく対向車のナンバーに目が行く。

1111。

「おおっ、なんと!」

「でも最近は5千円出せば好きなナンバーをもらえるので、ゾロ目の車が増えてるしな~」「それにしても偶然だな~」を打ち消すように、1212、1122、5555、8888。

いちいちナンバーを見ながら走っているわけでもないのに。

「なんでだろう、なにかの力が働いてゾロ目だけに目が行くのだろうか?」

「それとも、歳のせいで頭が、、、」「いいや、関係ない!」 またブツブツ。

そして携帯電話が鳴る。

デジタル表示は12時22分。

次の電話13時33分。

「最近実家に電話していないな~」の瞬間母から電話、携帯のデジタル表示は15時55分。

駐車場に車を止めたら、隣の車二台のナンバーが476と674、私の車が764で三台並んで三桁の上に数字も7と6と4だけ。

まだまだ続くのですが、そしてこの日最後の電話着信、デジタル表示は22:22。

この頃には電話を切っても、何を話したかも覚えていない状態になっていました。

「あの~、どなたか見えない存在のいたずらか何かですか?」 

「それとも何かのメッセージですか?」と心の中でつぶやいていました。

もちろん返事はありませんし、あっても私には聞こえません。

この日、不思議大好きの私はこれが偶然ではないことを感じていました。

嬉しさ半分怖さ半分で体が少し震えていたことを覚えています。

あの日から5年経ちますが、このシンクロニシティーは私の「意図」や「願い」によって少しずつ形を変え、今でも同じように続いています。

シンクロニシティーはよく観察すると、自分の深層部の意識と感情が大きく影響していることが分かります。

そして、その意識や感情に合わせた世界を具現化すべく、朝から晩までシンクロは常に起こっています。

例えば、忙しすぎて時間がないという心境になった時に、申し合わせたかのようにいらない用事やトラブルが頻発しだします。

待ち合わせギリギリの時間に家を出ようとしている時に、携帯ではなく固定電話の方に電話がかかってきたり、その上に、無視できない相手からの込み入った話だったりしてもっと時間が。

輪をかけて時間が無くなっていきます。

これは、明らかにシンクロニシティーであり、気付きへのサインでもあります。

意識していなければこれらの現象は「もう、ついてないなぁ」ぐらいのことで済ませてしまうので、状況が変わることはありません。

時には、ますますイライラがつのります。

今この瞬間に感じているものが、時間がなくてイライラしているのであれば、その感覚が持続するように、深層部の思いや感情にシンクロした現実を具現化すべく、シンクロニシティーが起こり続けます。

この状況から抜け出すため、普通私達は頭と体をフルに使って各案件ごとにクリヤーしていきます。

しかし、走り続けている限り、この状況は永遠に解決の方向には向かいません。

ゆく先々で信号や、混雑、渋滞、車の不調、駐車場がない、身の回りに世話のやける人が増える、想像を超えて今の心境が願いとして叶い続けます。

そういう時の悪い予感は感情が大きく動いている時なので、その通りによく当たります。

「やっぱりな」 「ちくしょう」 というシーンです。

よくよく観察してみると、この状況が解決するタイミングは必ずと言っていいほど、あきらめた時か体の不調などで開きなおった時に起こっています。

これは、「時間がないのです」というアファメーション(宣言)を止めた時ということになります。

結果的に起こるシンクロニシティーは、今という瞬間の感情を持続的に体験するために、起こっているようです。

見方を変えれば、願いはいつも叶っていることになります。

とすれば、「今という瞬間」に「ポジティブな感情をキープ」していれば、それを打ち消さない限り、ポジティブな現実が続くことになります。

自分を絶えず俯瞰/客観視することで、この法則性には誰でも気付くことができます。

やってみませんか、自分を毎瞬のように俯瞰するということを。

そして、願いは今の瞬間から必ず叶い始めます。