44.あなたという私への手紙
(日めくりブログではないので、途中から読むと繋がらないと思います。21稿までが前置きになります。)
〇〇さんへ
うちの営業が毎朝やっている「短中長期の仕事量の把握」とその「計画」と「行動」について話します。
今という感覚や思いそのものである現実がそのままスライドして、未来という変化した今が実現(具現化)してゆくというような事は前にも話しましたが、果たしてそうなのでしょうか。
やる、やりたい、そうなる、のビジョンがはっきりしていると、短期、中期、長期予定の仕事量とその内容が、なぜか不思議に把握出来てしまっています。
たぶんそれは、否定的感情を持たずに楽しんでいれば、体も心も軽く動くので、集中出来ている結果でしょう。
ちなみにその「楽しい」は享楽・快楽的なものではなく、安心で平穏で静かな心の底から湧いてくる「豊かな喜び」のようなものです。
そしてその変化を楽しみながら「今」という時の連続を経験している状態になります。
それは誰かを喜ばせたり、注目させたりして得るものではなく、他人を対象としない自分という存在そのものへの信頼と安心感の中から来るものです。
それは蓄積された「経験」と「努力」が生んだ「技術力」と「自信」という土台の上に成り立っているようです。
そしてその「豊かな楽しさ」は必ずいい結果である「今」という現実を生んでいます。
また、楽しめていなくても、楽しい結果がやってくることもありますが、その時はあなた以外の誰かがもっと楽しんで結果を創ってくれている可能性があります。
そこに「期待」し「依存」している社員もいくらかはいます。
ということで、そうでない状況で仕事をすると、シンクロ二シティーによってそうでない納得のいかない(楽しくない)結果としての今が、そのままスライドして具現化します。
面白くない今が延々変化しているだけという事になるのは必然でしょう。
シンクロを理解しているあなたなら、結果は読めているはずです。
この事が、言葉や、理屈で分かり始めても、今までの現実と照らし合わせて考えてし まうので、なかなか旨くいかないのは分かります。
なのでとりあえず今は、いい物造りが出来るように、社内では短期、中期、長期の仕事量の把握をいやでも しっかりと行います。
この「いや」という気持ちが見受けられた時、ハッパをかけるのが私の仕事です。
役職柄その波動はすぐに感じ取れます。
そして、わからない人には根気よく方法を伝えます。
言葉ではない場合もあります。
この、仕事など・やること・やりたいことの全体の把握は環境の「整理」という行為にあたります。
やること、やらないでいいこと、また、やりたい、やりたくないの区別をはっきりさせます。
そのうえで、仕事をする習慣づけを行うように促しています。
それは、「脳」や「心」の中も含めて情報の整頓をするためです。
実は、整頓もいらないくらいで整理さえ出来ていれば整頓は自然に出来てしまいます。
間違っても、5S2Hの類を信奉したりしません。
1S(整理)ができなければ、QCもPDCAも絵空事になってしまいます。
整理とはいらないものと、いるものを分けることです。
ここでの対象は物理的な書類や物だけではなく、脳に貯めこんだいらない情報や、心の中の小さな恐れたちも含みます。
整理は分ける作業ですから、「捨てなければならない」ことにはなりません。
ここ大事なところです。
ゴミと見なせるような物でも考えでも、自分が集めた「波動」という「自分の個性」でもあります。
対象が何であっても、いらないものを捨てるのではなく、受け入れた上で仕分けしておくだけです。
いきなり捨ててしまうと、たぶんあとで反動・リバウンドが来ます。
断舎利も一つの方法ですが、間違った方向に進むと「分離」「批判」「自己否定」を助長してしまいます。
そしてとりあえずは、少しのあいだでも、いらないかなと思われるものは安心感の中で「いらない」ほうへ寄せておきます。
これは物や恐れ(エゴ)についてもまったく同じことが言えます。
「手放す」は「捨てる」ではなく、「受入れる」ことと捉えています。
私の経験上、捨てようと思わないほうが波動は軽くなり、とてもシンプルです。
これは、自分や他人を受け入れる大切な方法でもあります。
その上で、出来れば目に付かないところへ置いて、少しだけ離れてみます。
ある場合には「フォーカスしない」「無視」という状況を創ります。
そして、頭の中や身の回りをシンプルにして身軽にします。
自分という「波動を軽くする」のが目的です。
そのまま二三年もすれば、ほんとにいらなかったのかどうかも忘れてしまいます。
もうこれで全ては完了したようなものです。
あらゆる情報や思いも含めて、いるものやいらないものを整理し、情報や思いをあまり 否定せず、一箇所に寄せて捨てやすいようにしておきます。
これを習慣づけることで、やりたいことがはっきりしてきます。
やりたいことがおお過ぎる場合は、整理が不完全なことを意識してみます。
整理をする事で雑念の量が減ってきますから、楽しいことに集中出来る様になっ てきます。
この事でようやく、納得のいく「楽しい今」を発見できるようになります。
ここから新たな展開が始まります。
その上で予想外のポジティブなシンクロを起こします。
もう少し具体化してみると、短期の仕事量とは、今日の仕事としてではなく、今すぐ に手をつけられるものが何時間分あるかをいいます。
製造部では各自、何十時間分はあります。
農業の起業時では何百時間、規模によっては何千時間にもなるでしょう。
この時、優先順位を決めなければなりません。
中期の予定とは、今すぐ手をつけられるが、すぐでなくても大丈夫なものを言います。
実は誰もがこの中期の予定を行動に移すことが最大のネックになり、理想の具現化に個人差が大きく出ます。
最悪の場合は、仕事に限らず、望んでいるはずのものが完結しなくなります。
そして長期の予定とは、今の変化がその状況に達したときに行うもののことを言います。
社内では、この短中長期の仕事を毎朝、今日の中に組み入れて計画を立てます。
特に今日の仕事の中に、中期の仕事をどれぐらい前倒しではさんでゆくかが「要」になり ます。
目先の「楽しい」や「らく」の方向にフォーカスしてしまうと、大きい「楽しいは」具現化しません。
この把握が出来ていないと、今日だけの短期(目先)の仕事を旨くこなしたつもりになってい ても、中長期の予定が狂ってきます。
農業の場合は、雨などで予定が先送りになりますから、前倒しで仕事が出来ていないと、場合に よっては次の1作分がパーになってしまいます。
また、楽しめる経過としてのビジョンである計画が立っていない場合は、成り行きに任せることに成りますから、よほどポジティブな直感が働かないと、予定外のハプニングがいくらでも起こってきます。
ましてや、組織構造に飲まれていては、それは限りなく起こります。
できれば、ポジティブな直感力と楽しめる経過としてのビジョンの両方が欲しいですね。
今のところこの世界(2015年7月現在)は、経験という知識と努力によってやりたいことが整理され、その上にポジティブな「思考」や「行動」が伴わないと、願いは叶わないようです。
あなたに絡んでいる全ての人が、あなたの「恐れ」の具現化を手伝うようにどんどんと ハプニングを起こしてくれたりする事があります。
このパターンにはまっている時は、自分の現実はなくなり、その他大勢の起こす現実 が、仕方なく自分の現実になります。
そして、そこから逃げるように目先の「らく」を探し始めます。
あなたは心が「らく」と、心が「豊かで楽しい」の区別はついています。
なのに、この他人が起こす現実の中でさまざまな予定狂いのハプニングを処理するため に、多くの時間を使って奔走し、ますます自分の時間が無くなって行きます。
この社会にはそう仕向けている強力な連中もいるので、時間が足らない、お金が足らな いのは自分のせいではないと思っている時が、この状態です。
例えばです。
レストランで美味しいディナーを食べるというのが求めている「結果」であるとすれば、 それが「目標」で、そこへ行くルートや予算を考えるのが「計画」、レストランまで自分を物 理的に移動させるのが「行動」になります。
この「計画」がなければ、予定どうりレストランにつくことができない可能性が出てきます。
そして徒歩か車でレストランに行くという物理的な「行動」が伴わなければ、そのレストランでディナーを口に するのは不可能になってしまいます。
シンクロや引き寄せの法則があっても、適正な行動が伴わなければ、今のところ思うだけでは夢が早期に具現化しないことはあきらかです。
その行動の上に「楽しむ」心が付随すれば、当初の「計画」よりスムースにことが運び、レストランには一番いいタイミングで到着し、思いもよらなかったサービスと素晴らしいディナーに巡り合うことになります。
ディナーをイメージした時から、計画、行動、そして食べ終わった後まで、毎瞬「豊かな楽しさ」が続いているはずです。
もし、楽しさがない状態での計画であれば、その結果がどうなるか、あなたには分かっています。
そして行動に移しても、ますます楽しいは遠ざかって行きます。
そう、「しんどい」「めんどくさい」「辛い」があなたの中に発生します。
そしていつものように「らく」な方にフォーカスしてしまいますね。
もし、作物を相手に「今」という大切な瞬間を忘れて、ネガティブな経過という「過去」や、結果 こうなったら楽しいという「未来」に「左脳だけの行動」をとれば、当然自然相手ですから、いと も簡単にネガティブな結果が待っています。
あなたが得意とする都会では人が支配しており、ネガティブ構造が蔓延していますから、頭のいいあなたは予測通り「行動」 を取れば、願いは簡単に叶うでしょう。
しかし、私たちの畑はピュアー・純粋な自然の中 にあります。
ネガティブな常識で壊されていないポジティブな波動が強い自然の中では、都会とは反対のことが起こります。
あなたは頭がいいのだから、そこは理解できているはずです。
農業は初めてのトライなので、このハプニングを多く経験しておくために、セオリーをあえて無視し、短中期の 計画を変則的に流してきましたが、これはそういう事でもあったわけです。
短期予定(計画)は、中期の計画の中に織り込まれているものですから、短期の 予定が狂うと中期の予定も狂います。
長期の計画に関しても同じことです。
楽しいビジョンがあっても「行動」が伴わなければ、レストランの「楽しい」ディナーにはたどりつきません。
「今」をしっかり把握・整理、そして「今に存在する」実感・グラウンディング出来ていないと、バランスを失い、それに気付かないとすれば機会損失どころか、必要なものが益々遠ざかって行く状態になってしまい ます。
例えば、作物が思い通りに育たないのは、本当に自然災害や周りのせいだけでしょうか。
貴方が経験したこの数年間のハプニングがもし製造部門の方で起こっていれば会社は倒産です。
あなたは頭がいいのでそれも分かるはずです。
あなたとわたしという個性を会社から農業という自然の中へ移してみましたが、今では支配的組織であるはずの会社のスタッフの方が「豊かで楽しい」波動を出しています。
なぜでしょうか。
「今」を忘れて「らく」を選べば、あなたのように一見自立した個人であっても、倒産状態が何度でもやってきます。
いくら仕事を変えても、この気付きと努力がなければ、ポジティブな願いは叶いません。
あなたの欲求そのものが「自己の正当化」のような「誰かより〇〇」の「条件」がついていないか、自分を正面から直視してみる時期のように感じます。
また、「我慢」して「身を削って」働いても「未来」だけをターゲットにすれば、シンクロの構造上、我慢とトラブルは 延々と続きます。
「今」の瞬間が「豊かで楽しい」を実践していれば、批判や嫉妬もなく、依存も期待もなく、恐れ というプライドや怒りもなくなることが、大切な「指標」であることをあなたは頭では理解しているはずです。
であれば、自分が「今」という瞬間にどういう「心持ち」なのかを絶えず気付いているように してみてはどうでしょうか。
毎瞬をです。
そのために少し余裕を持った計画に変えてみる。
朝起きる瞬間から寝入るまでを余裕を 持って過ごせるような計画に変えてみることを薦めます。
自分を受け入れることは、他人を受け入れることと同じであることをあなたは十分理解し ています。
毎瞬の自分を客観視することで、シンクロの方向は修正できることを私は経験しています。
そして、「経過」や「結果」は全て「今」の中にあることも経験しました。
その原因を作っているのは「今」という瞬間です。
「経過」や「結果」も大事ですが、原因は「今」以外には無いようです。
とすれば、「今」を見つめ、感じ、それを大切にするしかないですね。
それには、「整理」するという「行動」からスタート。
体が疲れているなら、その前に休養する。
その次に体を動かす。
「思考だけ」に頼らないで「今を感じる」
愛を基盤にした「豊かさを感じる」
愛の中で「楽しむ」
あなたはネガティブやシンクロニシティーの構造を十分に理解していますから、私と一緒にトライしてみてください。
その上で「俺は俺の道」を歩んでください。
最後に、恐れを手放すには畑や自然というピュアなポジティブに触れることがいかに早道 かということに、この期間、自分の身に起こる具現化の速さと内容の度合いで気付いた と思いますが、もっともっと速くなると感じています。
私は、あなたが自然に触れることで大きな気付きを得、素晴らしく変化したことを十分に感じています。
そばで見ていてよくわかります。
次は自分の「内」と「外」をシンプルにするために「整理」がひとつの「要」になってきます。
私の経験から、気付きが進むとますます時間が速く感じられます。
それから言い忘れましたが、自分の精神の波動を高めたいというのも「欲」の一つですが、それも含めて良し悪しに関係なく「欲」のかずが多いほど時間が足らなくなっていくようです。
そして何もかもが完結できないままに時が過ぎてゆきます。
それは、少し気付いたあなたが真の気付きに至るまでどこまでも加速して行くようです。
「思考という波動」と「時間」の関係とはそういうもののようです。
実現したい数々の「夢」があるのでしょうが、整理によってシンプルなものにしてゆかなければ、時間の中で翻弄され、このままではいずれ整理がつかなくなることも感じていますね。
「今」を感じていれば、時間はいくらでも引き伸ばせることにまだ気付きませんか。
それから、「今」という瞬間の中で、やりたいことが客観視出来ていても、それがネガティブポジティブに関係なく、やってみないと納得できない場合もあります。
私にもあなたと同じような「思考癖」と「習慣」が立ちふさがることがあります。
私はこれを自分の個性として受け止め、ポジティブとネガティブに分別したうえで、大きくネガティブを生みそうなものは「嫌わず」自分を「否定せず」ただ使わないように自分の中に整理しています。
それでもネガティブをやってみたいと強く感じる場合、私も我慢しません。
しかし、好ましくないことが分かれば直ぐに中庸/中立に戻り、シンクロの方向を変えます。
もしも、もしも、あなたが古い次元の自分を変えたくないと自覚しての思考や行動であるのなら、それがあなたの真の道なのでしょう。
私はその道を選びませんが、あなたの個性を尊重します。
その上で、私はあなたから少しだけ離れることになるでしょう。
私というあなたより